三島染色補正店は大切な和洋服のしみ汚れを100年殆ど変わらない薬品の数と手仕事だけの技術で落とすお手入れが自慢の店です。
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    【2018.03.06 Tuesday 】 author : スポンサードリンク
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    結城紬生地の検証結果
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      今回結城紬について多大な疑念が生じました。これまでの私の理屈を根底から揺るがす事態でしたので今後いろいろと検証と考察を重ねて行きたいと考えております。手始めに某大手結城織元から入手しました(パッチワーク用に販売されている本場結城(地機か高機かは不明であり混在して販売と説明されていますと石下結城生地)を東京都の公的検査機関に送付して検査しましたので結果と考察を書きます。

       

      送付した生地

      右が本結城左が石下と某社が言って売っている物。

       

       

       

       

      1 . 紬の本結城(上)石下(下)の経糸と緯糸の関係の図をお送りいただきましたが、どちらも
      平織り組織で、たて糸の間によこ糸が挟まれているだけの事ですので、いずれの織機で
      織られても同じ生地ができます当然どういった織機で織られたかの区別はできません。

       

      2 . お送りいただいた生地を比較してみました。素材はどちらも絹1 0 0 % です。
      a : どちらも平織りです。
      b : 正結城のたて糸とよこ糸には紬糸(多分手紬だと思います)が使用されています。

        石下のたて糸には紬糸と生糸(精練されていない絹)が撚り合わされた糸が使用されています。よこ糸には黒色の絹糸(精練され た絹)が使用されています。これは手紬糸(真綿を手で紬いだ糸)ではなく絹紡糸(屑繭を短く切って紡績したもの)だと思います。
      以上は外観から判断した物で糸の外観からだけでは確実な事は言えませんのでご了承下さい。
      c : 正結城の生地と石下の生地は、いずれも素材は絹1 0 0 % の平織物ですが、使用されている絹糸が異なります。ご注意いただきたいのは、本結城だからとか石下だからこう使うと言うことではなく、今回調べた生地にはこういった糸使いがされていたということです。

       

      本結城と言われた物の拡大

       

       

       

      石下といわれる生地の拡大

       

       

       

       

      この拡大から分かる事は本結城と言われて販売されているの糸には細かく毛羽たちが有ると言う事です。それは所謂糸の空気を含むふくらみとも言えます。石下紬の糸は見ても分かるように明らかに生糸もしくは絹糸の形状です。手紬糸は、ほとんど糸が切断していない真綿から紡いだ糸なので、糸端のある毛羽はほとんど見られないのですが、石下の緯糸は糸端のある毛羽が見られますので真綿から紡いだ糸ではなく手絹紡糸(屑繭を短く切って紡績したもの)です。

       

      ここで何が問題なのかと言えばいろいろな呉服店のHPでは石下の結城も本結城と同じ糸で織られている。その織りの工程が機械可動化の違いであって着心地は同じだと言っている事です。

       

      某社のこの二つの結城は100%真綿とそうでない動力機に耐える生糸と紡績糸と結論つけられます。

       

       

      次に小倉織物さんの地機と高機の拡大です。

       

      地機

       

       

      高機

      どう感じるかは

      皆さんの判断にお任せしますが私には明らかに石下の織りの構成とは違うと感じ取れました。高機の経糸には独特の光沢が見られますから生糸が拠り込まれていると思いました。

       

      織り方にはこの他に動力機というもっと強い力で一つの工場で100反も織れる物(石下結城)になると糸はもっと強固にせねば自動織り化は不可能です。それは真綿だけでは不可能です。真綿のみのいざり織りでは糸は弱い為しばしば切れて大変な手間を伴います。

      しかし石下を販売する店舗では石毛も糸は同じ真綿を使っているので着心地は変わりませんと大抵仰います。まだまだ考察は序の口です。この結果を以って某社に問い合わせ中です。

      やり取りして今後は上席の者と相談して回答しますと言われて返答待ちです。私は聞いたのは地機も高機も糸は同じですか?です。最初の返答はどちらも同じ真綿から紡いだ物を使っておりますでした。まやかしでしたので少しずつ質問して沢山の事を引き出しています。

       

      こう言う事が続いて近頃のいざり織りには重要無形文化財の証紙が貼れなく規制が掛かりました。真っ当な正直な説明を強く求め続けていきます。近頃伝統技術が絶えてしまいますと糸を紡ぐボランティアを募っていますが真面目に考えて集まってきた若者がこの様な真実に直面した時の落胆と不愉快な思いをする事も真剣に想像して貰いたい。

      【2018.03.04 Sunday 11:10】 author : 三島正義
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